生ごみと言ってもその種類はいろいろ。いくら生ごみ処理機の性能が高くても、何でもかんでも処理できるわけではありません。生ごみ処理機に入れてはいけないものを投入してしまうと、処理ができないだけでなく、場合によっては機器の故障につながってしまうことも…。
この記事では、生ごみ処理機に入れてはいけないものを図解と表で徹底解説!生ごみ処理機のタイプ別・製品別にまとめたので、迷ったときにはぜひ参考にしてみてください。

ワンニャクスルは犬・猫のうんち(ペットのふん)も処理できるけど、さすがにオムツは処理できないにゃ…
入れてはいけないものは生ごみ処理機のタイプ・製品によって違う

生ごみ処理機は処理方式の違いから以下の3種類のタイプに分けられます。
処理方式のタイプが違えば、生ごみ処理機に入れてはいけないものも違ってきます。また、同じタイプの生ごみ処理機でも製品によって入れて良いもの・ダメなものに違いがあるため注意が必要です。
生ごみ処理機に入れてはいけないものを簡単に見分ける方法

生ごみ処理機に入れてはいけないものは処理方式のタイプや製品によって違ってきます。そのため、このタイプには入れてもいいけれど、この製品には入れてはいけないなど、ややこしく感じてしまう人もいるでしょう。そんなときに生ごみ処理機に入れてはいけないものを簡単に見分ける方法を紹介します。
化学薬品でも液体でもなく人間が食べられるものであれば、投入可能な場合が多いでしょう。ですが、たとえ人間が食べられるものであっても生ごみ処理機のタイプ・製品によっては入れてはいけないものとして扱われている場合があるため、注意が必要です。
生ごみ処理機のほとんどに入れてはいけないもの

生ごみ処理機に入れてはいけないものは生ごみ処理機のタイプ・製品ごとに違いがありますが、生ごみ処理機のほとんどに入れてはいけないものも存在します。以下の3つは生ごみ処理機のほとんどに共通して入れてはいけないものになるので、これらは投入NGと覚えておきましょう。
化学薬品(化粧品・洗剤・漂白剤など)
化粧品・洗剤・漂白剤などの化学薬品は投入NGです。バイオ式(微生物)の力で生ごみを分解処理するバイオ式の生ごみ処理機やハイブリッド式の生ごみ処理機では、微生物の不活性化や死滅につながるので入れてはいけないものになります。
乾燥式の生ごみ処理機でもこれらの物質は機器の異常動作や火災の原因となる可能性があるため、別途処理することが必要です。
液体類(油・アルコールなど)
油・アルコールなどの液体類も生ごみ処理機のほとんどに入れてはいけないものです。機器の故障につながる可能性が高いうえ、投入しても適切に処理できないため入れないようにしましょう。
油に関しては、液体でなくても油分を多く含んだお菓子(ポテトチップスやポップコーンなどのスナック菓子/生クリームなどの洋菓子)も注意が必要です。バイオ式の場合は微生物の不活性化につながり、高温になる乾燥式では発火の原因となる可能性があるため、投入を避けることをおすすめします。
人間が食べられないもの
人間が食べられないものと言ってもいろいろなものがありますが、プラスチック類・木片類・紙類・陶器類・繊維類・金属類はもちろん投入NGです。
貝殻や動物の骨、果物の硬い種なども基本的には入れてはいけないものになりますが、生ごみ処理機のタイプ・製品によっては投入OKの場合もあります。
貝殻・甲殻類の殻
貝殻や甲殻類の殻は生ごみ処理機に入れてはいけないものとして代表的なものです。貝殻や甲殻類の殻の主成分である炭酸カルシウムは、微生物によって分解されることはありません。また、乾燥させたからと言ってかさが減るわけでもありません。
貝殻や甲殻類の殻は硬いので、生ごみ処理機に入れてしまうと詰まりの原因となったり機器の故障につながったりすることも…。そのため、これらは自治体のルールに従って別途処理する必要があります。
牛骨など大きな骨
牛骨など大きな骨も生ごみ処理機に入れてはいけないもののひとつです。乾燥式で乾燥させてもかさが減らないため意味がなく、バイオ式の生ごみ処理機でもなかなか分解が進まないため投入は避けましょう。
硬いものは生ごみ処理機の本体内部を傷つけたり撹拌するためのパーツを壊したりする可能性があるので、機器の故障を防ぐためにも入れないように注意してください。
果物の硬い種、とうもろこしの芯、乾物の豆類、コーヒー豆
果物の硬い種や梅干しの種などは、家庭で出る生ごみとしてよく見られるものですが、これらも生ごみ処理機には入れてはいけないものです。とうもろこしの芯も大きくて硬いものなので生ごみ処理機で処理するには無理があります(小さくカットすればOKという製品もあり)。
そのほか、乾物の豆類については硬いため、生ごみ処理機に入れるのは控えたほうが無難です。そもそも乾燥した豆の場合はわざわざ生ごみ処理機に入れる必要はないでしょう。
コーヒーに関しても、コーヒー豆は入れてはいけないものと考えておいたほうが安心です。ドリップした後のコーヒーかすであればしっかり水気を切ることで投入可能な場合があります。
柑橘類(みかんやレモンなど)の皮
みかんやレモンなど柑橘類の皮にはリモネンという引火性の高い物質が含まれていることから、高温で処理される乾燥式の生ごみ処理機には入れられないものになります。また、バイオ式の生ごみ処理機の場合でも、大量に入れると悪臭の原因になるため注意が必要です。
リモネンは酸性が強くプラスチックとの相性が良くないため、高濃度になると生ごみ処理機の本体内部を溶かしてしまうリスクがあることも頭に置いておきましょう。
【タイプ別まとめ】生ごみ処理機に入れてはいけないもの

ここからは生ごみ処理機を処理方式のタイプ別に分けて、入れてはいけないものをまとめました。製品によって入れて良いもの・ダメなものに違いはありますが、生ごみ処理機を3タイプに分けると入れてはいけないものが大まかに分かるようになります。
バイオ式・乾燥式・ハイブリッド式、それぞれのタイプで基本的に入れてはいけないものを確認しましょう。
処理方式のタイプ | 処理方式の概要 | 入れてはいけないもの |
---|---|---|
バイオ式 | 生ごみを微生物の力で分解処理する | ・微生物を死滅させてしまうもの ・分解処理できないもの |
乾燥式 | 生ごみを温風で乾燥させて圧縮処理する | ・発火の原因となるもの ・悪臭の原因となるもの ・乾燥に時間がかかるもの |
ハイブリッド式 | 内部を加温して生ごみの水分を除去し、微生物の力で分解処理する | ・微生物を死滅させてしまうもの ・分解処理できないもの |
バイオ式の生ごみ処理機に入れてはいけないもの
バイオ式の生ごみ処理機は、バイオ(微生物)を活用して生ごみを分解処理するタイプの生ごみ処理機です。生ごみを処理するには微生物の力が何より重要になるため、微生物そのものを減少させたり死滅させたりするものを入れてはいけません。
貝殻や牛骨などの大きな骨、果物の硬い種は微生物に影響を及ぼさないものの、分解処理できないものが混ざっていると処理スピードが落ちて他の生ごみを分解する効率が悪くなってしまいます。
ティッシュや紙くず、キッチンペーパー、ティーバッグなど、一見すると処理できそうなものでも分解処理できないため、入れてはいけないものとして認識しておきましょう。
以下、バイオ式の生ごみ処理機に入れてはいけないもの一覧です。
入れてはいけないもの | 例 |
---|---|
微生物を死滅させてしまうもの | 化学薬品(化粧品・洗剤・漂白剤など)/たばこ・たばこの灰/液体類(油・アルコールなど) |
分解処理できないもの | 貝・甲殻類の殻/魚の骨・動物の骨/果物の硬い種(アボカドなど)/プラスチック類(ラップ・ポリ袋など)/木片類(割り箸・爪楊枝など)/紙類(ティッシュ・紙くず・キッチンペーパー・ティーバッグなど)/陶器類(ガラス・石など)/繊維類(ふきん・化学繊維・髪の毛など)/金属類(スプーン・缶など) |
乾燥式の生ごみ処理機に入れてはいけないもの
乾燥式の生ごみ処理機は、温風で生ごみを乾燥させて圧縮処理するタイプの生ごみ処理機です。処理中は内部が高温になるため、発火の原因となるものは入れてはいけないものになります。特にみかんやレモンなど柑橘類の皮にはリモネンという引火性の高い物質が含まれているので、安全のためにも投入しないように注意しましょう。
魚の内臓は焼き魚数匹分程度であれば問題ありませんが、大量に投入すると悪臭の原因となる可能性があるため投入は避けたほうが無難です。
味噌汁や鍋の残り、ラーメンの残りなどの汁物、スイカやスイカの皮、生肉など水分の多いものは、乾燥に時間がかかったり機器の故障につながったりする可能性があります。適切に処理するためには投入を控えることをおすすめします。
以下、乾燥式の生ごみ処理機に入れてはいけないもの一覧です。
入れてはいけないもの | 例 |
---|---|
発火の原因となるもの | 引火性の高い物質(アルコール・マッチなど)/高温のものや火種が残っているもの/柑橘類(みかんやレモンなど)の皮 |
悪臭の原因となるもの | 腐っているもの/魚の内臓/犬・猫のうんち(ペットのふん) |
乾燥に時間がかかるもの | 汁物(味噌汁・鍋の残り・ラーメンの残りなど)/水分の多いもの(スイカ・スイカの皮・生肉など) |
ハイブリッド式の生ごみ処理機に入れてはいけないもの
ハイブリッド式の生ごみ処理機は、内部を加温して生ごみの水分を除去し、バイオ(微生物)を活用して分解処理するタイプの生ごみ処理機です。そのため、バイオ式と同様に微生物を死滅させてしまうものは投入できません。
自動撹拌機能が付いている製品では、機器の詰まりや故障を防ぐため大きいものや硬いものも入れてはいけないものになります。
ハイブリッド式の生ごみ処理機は3タイプのなかでも脱臭性能に優れているため、乾燥式では悪臭の原因となる魚の内臓や犬・猫のうんち(ペットのふん)などは投入可能です。
以下、ハイブリッド式の生ごみ処理機に入れてはいけないもの一覧です。
入れてはいけないもの | 例 |
---|---|
微生物を死滅させてしまうもの | 化学薬品(化粧品・洗剤・漂白剤など)/たばこ・たばこの灰/液体類(油・アルコールなど) |
分解処理できないもの | 貝・甲殻類の殻/魚の骨・動物の骨/果物の硬い種(アボカドなど)/プラスチック類(ラップ・ポリ袋など)/木片類(割り箸・爪楊枝など)/紙類(ティッシュ・紙くず・キッチンペーパー・ティーバッグなど)/陶器類(ガラス・石など)/繊維類(ふきん・化学繊維・髪の毛など)/金属類(スプーン・缶など) |
【製品別まとめ】生ごみ処理機に入れてはいけないもの

記事の冒頭でもお伝えしたように、生ごみ処理機は処理方式が同じタイプのものでも製品によって入れて良いもの・ダメなものに違いがあります。そのため、生ごみ処理機に入れてはいけないものを正確に知るためにはその製品ごとに取扱説明書を確認する必要があります。
この記事では以下の生ごみ処理機9製品について、入れてはいけないものをまとめました。
生ごみ処理機ワンニャクスル/ナクスルに入れてはいけないもの


パナソニック家庭用生ごみ処理機に入れてはいけないもの

生ごみ減量乾燥機パリパリキュー/パリパリキューブライトアルファに入れてはいけないもの
以下は入れてはいけないものではありませんが、乾燥しにくいものなので投入には注意が必要です。


生ごみ乾燥機 loofen(ルーフェン)に入れてはいけないもの

生ごみ処理機 フードサイクラーに入れてはいけないもの

NAGUALEP nano/NAGUALEP(ナグアレップ ナノ/ナグアレップ) 生ごみ処理機に入れてはいけないもの


【入れられる生ごみの種類】多種類の生ごみを処理できる!生ごみ処理機ランキングTOP3

さいごに、入れられる生ごみの種類が多い生ごみ処理機をランキング形式で紹介します。できるだけ多種類の生ごみを処理したいという人はぜひ参考にしてみてください。
【入れられる生ごみの種類】第1位 生ごみ乾燥機 loofen(ルーフェン)

他の生ごみ処理機と比較すると入れられないものが圧倒的に少ないのが生ごみ乾燥機loofen(ルーフェン)です。貝殻や甲殻類の殻、筍など固い皮、柑橘類、大きな魚や肉の骨、梅干しなどの固い種、ビニールや紙くずまで、多少の異物が入っても安心して使えます。入れてはいけないものを考える必要がありません。
※ただし、「入れられる=処理できる」というわけではありません。
【入れられる生ごみの種類】第2位 生ごみ処理機 ワンニャクスル

人間が食べて消化できるものの他に、卵の殻、魚の骨、手羽先の骨など従来の生ごみ処理機では難しかった種類の生ごみも処理できるところが魅力です。生ごみ処理機ワンニャクスルという名前からも推測できるように、犬・猫のうんち(ペットのふん)も処理できるため、ペットを飼っている人にもおすすめです。
【入れられる生ごみの種類】第2位 生ごみ処理機 ナクスル

生ごみ処理機ナクスルはワンニャクスルの下位モデルで、こちらも入れられるものはワンニャクスルと同じく多岐にわたります。犬・猫のうんち(ペットのふん)が処理できるところが他の生ごみ処理機と一線を画している製品です。ペットを飼っている人にはもちろん、そうでない人も満足できる製品です。