生ごみを処理するための設備には、屋外に設置して堆肥を作るコンポストやキッチンのシンク下に設置して粉砕処理するディスポーザーのほか、電動の生ごみ処理機があります。電動の生ごみ処理機には大きく分けてバイオ式・乾燥式・ハイブリッド式という3つの種類がありますが、それぞれの違いはご存じですか?ひとつひとつ徹底解説していきます!
生ごみ処理機の種類は大きく分けて電動か電動以外か

生ごみ処理機の種類は大きく分けて電動か電動以外かの2つになります。電動の生ごみ処理機は生ごみを電気の力で処理するもので、電動以外の生ごみ処理機は生ごみをバイオ(微生物)の力で分解し堆肥に変える仕組みです。電動以外の生ごみ処理機はコンポストとして知られていますよね。
電動のものも電動以外のものも生ごみを処理することができますが、処理能力に違いがあるほか設置場所に向き不向きがあるため、使用状況に応じて適したものを選ぶ必要があります。
電動の生ごみ処理機とコンポストでは目的に違いがある
電動の生ごみ処理機とコンポストの大きな違いは電気を使うか使わないかですが、実はそもそもの目的にも違いがあります。電動の生ごみ処理機は生ごみを処理することが目的ですが、コンポストは生ごみから堆肥を作ることが大きな目的です。
もちろん、電動の生ごみ処理機でも堆肥が作れますしコンポストでも生ごみを処理できますが、どちらの目的を重視しているかに違いがあります。そのほか、電動生ごみ処理機とコンポストの違いは以下の表をご覧ください。
電動生ごみ処理機 | コンポスト | |
---|---|---|
電気代 | 発生する | 発生しない |
設置場所 | 屋内が多い | 屋外のみ |
価格 | 数万円 | 数千円 |
ニオイ | 気にならない(製品による) | 強い |
運転音 | あり | なし |
堆肥化 | 遅い(製品による) | 早い |
コンポストは堆肥が不要な人にはメリットが少ない
家庭菜園やガーデニングをしている人にとって生ごみの堆肥化は生ごみを処理できるうえ堆肥も買わずに済むので一石二鳥ですが、それ以外の人にとって生ごみの堆肥化は不要なものです。そのため、コンポストは価格の安さとランニングコストの低さ以外を除いてメリットは少ないと言えます。
生ごみの堆肥化を大きな目的としない場合は、屋内で使用可能な電動の生ごみ処理機を選んだほうがストレスのない快適な生活を送ることができるでしょう。
電動生ごみ処理機の種類はバイオ式・乾燥式・ハイブリッド式の3つ

電動の生ごみ処理機は、処理方式によってバイオ式・乾燥式・ハイブリッド式の3つの種類に分けられます。
ここからは、電動生ごみ処理機の種類について詳しく解説していきます。メリット・デメリットもあわせて確認していきましょう。
バイオ式の電動生ごみ処理機とは
バイオ式の電動生ごみ処理機は、生ごみをバイオ(微生物)の力で分解し堆肥化するタイプの処理機です。以下のようなメリット・デメリットがあります。
バイオ式生ごみ処理機のメリット
バイオ式の生ごみ処理機のメリットは以下の通りです。
バイオ式生ごみ処理機のデメリット
一方、バイオ式の生ごみ処理機のデメリットは以下になります。
バイオ式の電動生ごみ処理機はこんな人におすすめ
バイオ式の電動生ごみ処理機は、環境に優しい処理方法を選びたい人や生ごみを有効活用したい人におすすめです。良質な堆肥が作れるため、家庭菜園やガーデニングをしている人に最適です。
乾燥式の電動生ごみ処理機とは
乾燥式の電動生ごみ処理機は、生ごみを温風によって乾燥させることでかさを減らすタイプの処理機です。以下のようなメリット・デメリットがあります。
乾燥式生ごみ処理機のメリット
乾燥式の生ごみ処理機のメリットは以下の通りです。
乾燥式生ごみ処理機のデメリット
一方、乾燥式の生ごみ処理機のデメリットは以下になります。
乾燥式の生ごみ処理機はこんな人におすすめ
乾燥式の生ごみ処理機は、家庭から出るごみの削減に意識が高い人におすすめです。屋内で生ごみを効率よく処理することができ、ニオイやコバエの発生も抑えられるため、住環境を快適に整えたい人に最適です。
ハイブリッド式の電動生ごみ処理機とは
ハイブリッド式の電動生ごみ処理機は、バイオ式と乾燥式の両方の特徴を取り入れたタイプの処理機です。以下のようなメリット・デメリットがあります。
ハイブリッド式生ごみ処理機のメリット
ハイブリッド式の生ごみ処理機のメリットは以下の通りです。
ハイブリッド式生ごみ処理機のデメリット
一方、乾燥式の生ごみ処理機のデメリットは以下になります。
ハイブリッド式の生ごみ処理機はこんな人におすすめ
ハイブリッド式の生ごみ処理機は、屋内処理の利便性とバイオ(微生物)による分解処理の効率性を両立させたい人におすすめです。バイオ式や乾燥式の生ごみ処理機と比べて、より短い時間でより多くの生ごみを処理できるため、忙しい人や時間に制約のある人、生ごみの量が多い人に最適です。
どれがおすすめ?生ごみ処理機選びで迷ったらコレ!

電動生ごみ処理機の種類で迷った場合は、バイオ式・乾燥式それぞれのデメリットをカバーしながらメリットも兼ね備えているハイブリッド式の生ごみ処理機をおすすめします。
ハイブリッド式の生ごみ処理機として販売されている製品はいくつかありますが、現在販売されている製品でおすすめなのが生ごみ処理機ワンニャクスルです。

生ごみ処理機ワンニャクスルは、バイオ式の特徴である処理容量の大きさやバイオ(微生物)の力による分解処理、乾燥式の特徴である屋内処理の利便性や処理時間の効率性というメリットをあわせ持っているハイブリッド式の生ごみ処理機です。
生ごみが溜まるのを待ってからまとめて処理するのではなく、生ごみが出たらその都度投入することができるため、ニオイやコバエ発生のリスクを軽減できます。雨が当たらない場所であれば屋外設置もでき、犬・猫のうんち(ペットのふん)も処理可能という適応範囲の広さが魅力です。
そんな万能な生ごみ処理機ワンニャクスルですが、ハイブリッド式生ごみ処理機のデメリットとしても挙げたようにサイズが大きいことが欠点と言えます。生ごみ処理機を屋内で使用したい場合は、置き場所としてのスペースを確保できる人に限定されるかもしれません。
もうひとつのデメリットである価格に関しては、費用対効果という側面から見るとその価格に十分見合った価値がある製品であることは間違いないです。自治体の助成金の対象製品でもあるため、助成金を活用して購入を検討したい生ごみ処理機だと言えるでしょう。